世の中にはコンサルと呼ばれる人たちがいます。皆さんはコンサルというとどのようなイメージを持っていますか?「給料が高い」「激務」「海外で働く」などなど、色々なイメージが浮かぶと思います。今回はコンサルとして働くということについて考えてみたいと思います。
私自身はコンサルとして働いた経験はありませんが、日常的にコンサルの人たちと接する機会があるので、その経験からお話ししたいと思っています。
コンサルとはどんな仕事か
そもそもコンサルというのはどんな仕事でしょうか。Google翻訳で見てみると以下の2つの意味が載っています。
①a person who provides expert advice professionally.
出典:Google翻訳
②a hospital doctor of senior rank within a specific field.
①はプロとして専門的なアドバイスを提供する人という意味です。②は特定の領域において高いランクの病院の医師という意味です。
我々が普段使っているコンサルというのは、①に近いものだと思います。これは皆さんのイメージも合っていると思います。社員だけではどうしようもない専門的な領域において、助言をもらうようなプロのことを指しています。
皆さんの会社にも多くのコンサルが入っているのではないでしょうか。その方達は専門的な領域でしっかりと助言をしてくれるプロでしょうか?
コンサルの階層について考えてみる
コンサルには様々な種類があります。経営コンサルタント、財務コンサルタント、人事コンサルタント、ITコンサルタントなどなど。どれも専門的な領域をサポートしてくれる外部の人です。
ただ一言でコンサルと言っても、私は種類とともに以下のように3つの階層があると考えています。
- 戦略的コンサル
- 戦術的コンサル
- 実践的コンサル
戦略的コンサルというのは、文字通り経営陣と一緒になって5年後、10年後など将来の戦略を考えるコンサル。戦術的コンサルというのは、マネージャクラスと共に戦略を一段ブレイクダウンした戦術的な考え方を出すコンサル。実践的コンサルというのは、メンバーと一緒になって作業(implementation)を行うコンサル。
階層という言い方をしましたが、優劣というよりは求められるゴールやスキルが異なっていると考えています。
戦略的コンサルに求められるのは、幅広い経験と知識です。そのため比較的ベテランの方が多いように思います。また複数の企業や業態で働いた経験が多いのではないでしょうか。
戦術的コンサルに求められるのは、示された長期的な戦略から、それを実現するための課題を発見し解決する能力です。企業には様々な課題が内在しています。それらの課題をしっかりと定義して、どのように解決しなければならないかを考えるスキルが求められます。
実践的コンサルに求められるのは、戦略→戦術と落とされた業務をしっかりと実現してゆく実行力です。こちらはある領域に特化したスキルなどが求められ、比較的若い人も多いように思います。
コンサルの仕事は激務なのか
正直言ってコンサルの仕事は激務だと思います。私が普段お付き合いしているコンサルの方はどなたも朝早くから夜遅くまで働いています。海外のコンサルともコミュニケーションをよく取っていますが、とんでもない時間によくメールが入ったりします。電話会議を行う時も、あまり時間帯を気にせず朝早くや夜遅くに実施することもしばしばです。
一方で休みはしっかりと取っている人が多いように思います。特に欧米人のコンサルの人は長い休みを取る傾向にあります。これはある意味メリハリがあっていいことだと私は思っています。働く時は働く、休む時は休むという考え方です。仕事もプライベートも一所懸命になるということです。
また仕事時間(量)だけではなく、仕事の質も求められます。コンサルには高い費用を支払うことが多いので、期待値も高くなります。当然求めるレベルは高いものがあり、レビューなどではかなり議論が白熱する場合は多くなります。
仕事の量も質も求められる、しかしそれを実現した場合の報酬も高い、というのがコンサルという仕事の基本パターンです。なおコンサルの給与については、インターネット上である程度情報公開されていますので今回は触れません。
偽コンサルに注意
比較的名前の通ったコンサル会社でも、ちょっと怪しい人もたまにいます。我々のようにコンサルと使う立場からすると、このような偽コンサルには注意が必要です。
高い費用を払って仕事をしてもらうわけですから、やはりしっかりとした人にコンサルをお願いしたいと思うのは当然です。そのためにはやはり「人を見極める」ということが必要でしょう。できればコンサルを雇う前にはしっかりと面談を行い、その人の専門性や人柄を見極めたいところです。
不幸にもスキルの低いコンサルに当たってしまった場合は、遠慮なくその会社に申し入れをしましょう。求める期待値を明確にして、そこでギャップがあれば交代してもらうということも当然あり得ます。
まとめ
さて、コンサルの定義、種類(階層)、仕事について見てきましたがいかがでしたか。これからコンサルとして働いてみたいという人もいるかもしれませんが、今回お話ししたことを参考にしていただき、自分はコンサルに向いているのかということを考えてみるのも一つだと思います。
また、コンサルを雇う立場の人も今回紹介した視点で改めて考えてみるとよいかもしれません。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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