介護にかかるお金のリアルな話

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介護にかかるお金のリアルな話 老後のお金

50歳を過ぎると自分のお金について心配になってきますが、それと同じくらい不安になるのが親の介護です。日本は世界一の長寿国です。それ自体はとてもいいことなのですが、最近は健康寿命の重要性が議論されています。今回は介護にかかるお金についてお話しします。

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リアルな介護のお金の話

リアルな介護のお金の話

実は私の義父がこの夏に高齢者施設に入所しました。90歳を超えた義父は、これまで一人暮らしをしていたのですが、今年の春頃から足の調子が悪くなり妻が時々面倒を見に行っていました。義父は離れた所に住んでいるので交通費も馬鹿にならないし、何より妻が苦労しているのがとても大変に見えました。

そんなある日、義父から体調が悪くなったという連絡が入りました。心配になり、妻が現地に駆けつけました。心筋梗塞を発症し、すぐに入院が必要ということになりました。医者からは最悪の事態も考えておいて欲しいと言われました。幸い大事には至らず、2週間ほどの入院で退院することができました。

しかし、一人暮らしをこれ以上続けることは難しいと判断して、最終的には高齢者施設に入所してもらうことになったのです。

今回リアルなお金の話をします。義父を高齢者施設に入ってもらうことに決めましたが、正直どれくらいのお金がかかるのかということを理解していませんでした。そこで、急遽色々と調べ始めたというのが実情です。

それでは、この後その具体的な内容について説明してゆきます。

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介護にかかるお金には何があるか

介護にかかるお金には何があるか

介護にかかるお金を整理してみると大きく分けて以下の2つになります。

  1. 介護サービス費用
  2. 高齢者施設費用

介護サービス費用というのは、自宅・施設に関わらず介護を受けるためにかかる費用です。高齢者施設に入っていない人でも在宅で利用することが可能です。

高齢者施設費用というのは、いわゆる老人ホームや介護施設に入るために必要な費用です。施設にもよりますが、入所時の一時金と月額の費用がかかるというのが一般的です。

また介護にかかる費用は、要介護のレベルによって異なってきます。また高齢者施設にかかる費用は、地域によってもが異なりますのでこれらも重要なポイントですね。

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介護にお金はいくら必要か

介護にお金はいくら必要か

今回、私のケースでは義父が高齢者施設に入所することになりましたが、その前に一人暮らしのだったために在宅で必要な介護を受けていました。在宅の場合と施設入所の場合に分けて、費用をまとめます。ちなみに義父は要介護レベルは2です。

在宅のケースで介護にかかる費用

まず在宅での介護を受けるために、介護費用がかかります。これはおよそ月額2万円です。(前述の通り介護レベルによって異なりますので、目安としてお考えください。)

朝起きる時に起き上がるのが大変だったために、普通のベッドに介護用の手すりをつけてもらいました。また、歩くのが辛くなってきていましたので、家の廊下2箇所に同様の手すりをつけてもらいました。廊下の手すりはつけるというよりは置くと言った方が正しいかもしれません。鉄板の上にしっかりとした手すりが付いています。実際に触ってみましたが、かなりしっかりとした作りで体を支えるのには十分な強度です。

それだけに、購入するとそれぞれ数万円します。月額数千円でレンタルもできますので、期間が短い場合はレンタルの方が得だと思います。私の義父の場合も、近々高齢者施設に入ることも想定していましたのでレンタルを利用しました。

もう一つ、セコムの緊急時連絡サービスを利用していました。突然倒れたり、具合が悪くなった場合に備えて、在宅の場合は利用することをおすすめします。実際に私の義父も一度、非常呼び出しをして救急車に来てもらったことがありました。その時も大事には至りませんでしたが、やはりこれがあると安心です。機器代は別で月額五千円程度の費用です。

高齢者施設のケースで介護にかかる費用

高齢者施設に入る場合は、一番大きな費用は入所時にかかる一時金です。これは施設によって大きく変わりますが、300万円以上はかかると思った方がいいでしょう。かなり大きな出費ですね。ただ施設によっては一時金のかからない所もありますので、しっかりと探してみるのをおすすめします。私の義父も一時金のない施設に入所することができました。

一時金以外に高齢者施設にかかる費用は、以下の3つです。

  1. 管理費・家賃
  2. 食費
  3. 介護サービス費

通常は管理費・家賃と食費はセットになることが一般的です。月額で17万円程度になります。食費は1日あたり千円程度ですので、ほとんどが管理費・家賃です。

介護サービス費は3万円程度。全て込みで月額約20万円程度を想定しておきたいところです。(前述の通り施設や地域によって差がありますので、この点はご承知おきください。)

毎月20万円というのは、高齢者の一人暮らしの1ヶ月の生活費から見ると、少し割高に感じられるかもしれません。

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在宅と高齢者施設ではどちらがメリットが大きいか

在宅と高齢者施設ではどちらがメリットが大きいか

介護にかかる費用の概算がわかったところで、在宅と高齢者施設のどちらがメリットが大きいかということを考えてみたいと思います。

まず在宅介護のメリットは以下のようなものがあります。

  1. 高齢者施設に入るための一時金が不要
  2. 生活費が安く済む

一方、高齢者施設のメリットは以下のものが考えられます。

  1. 24時間見守りをしてくれるので安心
  2. 食事の心配をしなくてよい

それぞれ一長一短があるように思いますが、私の個人的な考えは断然高齢者施設のメリットが大きいと思っています。やはり高齢者ですから、何が起きるかわかりません。健康面や生活面で様々な面倒を見てくれる施設の方が、安心感が違います。

私の義父も自宅で一人暮らしをしていた頃は、とても不安でした。電話をかけて繋がらないこともあり、倒れているのではないか、と心配になったこともしばしばです。(多くは、風呂に入っていたというようなケースでした。)

また、食事も重要です。義父が一人暮らしをしていた時は、全て自分で料理を作っていました。火も使いますし、栄養バランスが心配になりますね。義父は心臓の具合がよくないため、塩分を控えなければいけませんが、塩辛やせんべいといったしょっぱいものが大好きでした。一人で暮らしているとついついそのような食べ物を摂りがちです。しかし今では施設に入っていて、栄養のバランスや塩分など考えられたメニューを出してくれるので、こちらも安心できます。(本人は味が薄くて美味しくないとブツブツ言っていますが・・・)

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親が施設に入るための障害は何か

親が施設に入るための障害は何か

前述の通り私が実際に経験してみて、高齢者施設で介護を受けるのが一番だということに気づきました。しかし、そこに至るまでには2つの障害がありました。

一つはお金に関する問題。幸い私の場合は、一時金のかからない施設を見つけることができましたが、300万円という一時金の費用には二の足を踏んでしまう人も多いと思います。

もう一つは、実は本人の意識です。私の義父も少し頑固なところがあり、かなり施設に入ることを拒んでいました。住み慣れた自分の家を離れたくない、知り合いとの付き合いができなくなるというのが主な理由でした。私の妻が説得するまでに、数ヶ月を要しました。

今回の経験を踏まえると介護は突然やってくるというのが私の感想ですが、やはり普段から備えておく必要性を感じました。今回の情報が皆さんの役に立てば何よりです。

今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。

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