このブログを見ている方の中には、転職を考えている人も多いと思います。以前、私の転職に関する経験をお話ししました。過去の私の経験の中から、なぜ転職を考えたのか、なぜ転職しなかったのかということを考えてみました。今回は、転職で失敗しないためのポイントについてお話ししたいと思います。
自分のやりたいことをやる
皆さんは今、自分のやりたいことをやっていますか?つまり今の仕事はあなたのやりたいことでしょうか?おそらくこの記事を見ている方の中には、今の仕事がいやだとか、辛いという理由で転職を考えている人も多いと思います。私も普段メンバーと話をしていると、今の仕事が自分に合っていないという話や自分のやりたいことと違うと言う人がいます。
転職する際に一番大切なことは、自分のやりたいことをやるということだと思っています。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、まさに好きなことをやっていれば楽しいですし、そこそこ力も付くものです。
転職を考える際には、まずこの点を考えてみてください。今度の仕事は自分の好きなことか?
「そんな好きなことをやって稼げるほど世の中は甘くない」という意見もあるでしょう。現実を考えると、そのように思うのもやむをえないかもしれません。でも考えてみてください。人生の多くの時間を費やす「働く」ということで、辛くて仕方がないというのはとても不幸なことです。
以下のような前提を置いて考えてみましょう。
- 22歳で大学を卒業して就職する
- 60歳で定年退職して65歳まで再雇用で働く
- 80歳まで生きる
この前提で考えると、大学を卒業して再雇用が終わるまで43年あります。なんと人生80年のうち半分以上は働くということになります。人生の半分をいやなことをして過ごすというのは、とてももったいないことです。
このことに関連する、私自身の経験をお話しします。私が50代で受けた転職のオファーは、これまでの私の経験を活かせるような仕事でしたし、年収も3割程度アップするというものでした。しかし最終的には断りました。理由の一つは、現在の会社で責任ある立場を任されることになったためです。もう一つの理由は、その仕事内容があまり自分のやりたいことではなかったからです。
50代になってこれまで仕事には力を注いできたつもりですし、それなりの経験も積むことができました。その経験を活かせる転職のオファーだったのですが、やはり決め手になったのは、あまり好きな仕事ではないということだったのです。
自分の能力を活かす
転職を考える際、次に大切なことは自分の能力を活かすということです。おそらく皆さんは、今の仕事をしてきて色々な経験をしていると思います。その経験を通して、スキルを身につけてきているはずです。その能力・スキルを活かす仕事をすべきです。
転職をする時にも考えたいのはこのことです。転職の面接では、必ず自分の能力・スキルについて聞かれます。その時に自信を持って「これ」というものを話すようにしてください。
自分の能力に自身がない、という人は転職を考える前に自分の仕事の棚卸しをしてください。就職してから自分がやってきた仕事を時系列に書き出してください。そして、そこで身につけた能力を書いてみるのです。以下のようなフォーマットで記入してみてはどうでしょうか。
年齢 | 仕事内容 | 身につけた能力・スキル |
22歳〜25歳 | 経理の仕訳とシステム入力 | 簿記の知識(B/S・P/L) |
26歳〜30歳 | 輸出業務 | 貿易・為替の知識 |
31歳〜35歳 | 経理チームのリーダー(部下5名) | マネジメント能力 |
ビジネスパーソンは、当然のことですが仕事のアウトプットでお金をもらっています。その意味では、プロフェッショナルなのです。自分に自信がないという人も、必ず一つは「社内で誰にも負けない」というものがあるはずです。上の表をベースにして、「これは社内の誰にも負けない」というものを見つけ出してください。
将来のスキルアップにつなげる
多くの人は転職を考える際に、さらなるスキルアップを考えると思います。給与などの待遇ももちろん大切ですが、それは自分が身につけたスキルに対する報酬ですので、スキルが上がらないと給与も上がらないと考えたほうがいいでしょう。
先ほど、自分の能力を活かすことが大切だということを書きましたが、転職する際は将来に向けた展望を持つことが必要になります。つまり、転職先で自分の能力を活かすとともに、将来のスキルアップのために新しいことにも挑戦するということです。
現代は変化の激しい時代です。先の読めない時代です。今、重宝されているスキルが、5年後、10年後に必要とされるかどうか誰にもわかりません。近い将来AIが発達すると、今は人間の能力でないとできないようなことも機械ができるようになるかもしれません。したがって、常に時代が求める新しいスキル、使えるスキルを身につけてゆくということが必要になるのです。
この視点で、私は以下の2つのことを提案したいと思います。
- 将来自分がどのような人間になりたのかという長期的なビジョンを持つ
- 常に世の中にアンテナを張り、必要とされるスキルを身につける
1点目は、長期的な視点です。将来自分が目指す姿を描いておくということです。これは例えば、「新しい技術で世界の人々の生活を楽にしたい」や「最新の医療を使って飢えている子供を救いたい」といった大きな夢のようなものです。これは、自分の基本的な考え方になりますので、ブレないようにすることが必要です。
2点目は、短期的な視点です。これは1点目の大きな夢を実現するために、何をしたいかということです。例えば「新しい技術で世界の人々の生活を楽にしたい」という夢があれば、20年前であれば「PCを使って仕事を効率化する」といったことになります。今であれば「ロボットを使って人間が重労働をしなくても済むようにする」といったことになるでしょう。
まとめ
さて、転職をうまく成功させるためのポイントについてお伝えしましたが、いかがでしたか?改めて整理すると以下の3点です。
- 自分のやりたいことをやる
- 自分の能力を活かす
- 将来のスキルアップにつなげる
どれも重要なポイントだと思います。これから転職をする人はもちろんですが、同じ会社で働く場合にも役立つ考え方だろうと思います。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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