成果を上げる働き方

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働き方

先日のブログで、「なぜ欧米人は長く休めるのか」ということを考えてみました。そして我々ビジネスパーソンが、生産性を向上させるための取り組みは、成果を大きくすること、労働時間を小さく(短く)することという話をしました。今回は成果を大きくする働き方について考えてみたいと思います。

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欧米人は価値のある仕事に集中する

欧米人は価値のある仕事に集中する

基本的に欧米人は、価値のある仕事に集中します。いや、価値のある仕事しかしません。一方日本人は、価値の無い仕事でも一所懸命になります。この違いは大きいと思います。欧米人の働き方は、成果を出すことが目的で、成果を出せばその結果、周りから評価されます。しかし日本人の働き方は、周りからどのように評価されるかということが目的になっているように見えます。成果を出すかどうかは別の話です。

価値のある仕事とはどういうものでしょうか。企業の目的の大きなものは、利益を出すことです。ということは、そこで働いているビジネスパーソンも利益に貢献するということが求められます。セールスを担当している人なら売上を伸ばす、製造を担当している人なら製造原価を下げる、間接部門にいる人なら販管費を下げると言ったことです。極めてシンプルです。

「そんなことは言われなくてもわかっている」、「当たり前だろう」、という人はたくさんいると思います。しかしながら日本企業の場合は、必ずしも利益に貢献する働き方をしていないケースも多く見られます。

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日本人はがんばることが大好き

日本人はがんばることが大好き

日本人は、「がんばる」という言葉が大好きです。「今度の試験、がんばってね」とか、「この前の試合は、よくがんばったね」という言い方をします。日本人としては日常的に使う「がんばる」ですが、外国人には少し違和感があるようです。ピョートル・フェリクス・グジバチさんは、その著書 「ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方」の中で以下のように述べています。

-日本企業の方と仕事をしていると、毎日のように聞く「がんばる」。しかしこれは日本特有のものです。

「がんばります」を英語にすると、

”Do your best(最善を尽くそう)”

になるかもしれません。しかし実際に使われることは、まずありません。

ピョートル・フェリクス・グジバチ著「ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方」

ピョートル・フェリクス・グジバチさんはポーランド生まれのビジネスパーソンですが、日本人の働き方は彼にはこう映っているのだな、ということを興味深く感じました。私も会社で日本人と外国人の同僚の会話を聞いていると、日本人が”I will do my best.”ということをよく言います。これは「がんばります」ということを英語に直したつもりなのでしょうが、相手の外国人にはその意味がわかっていないかもしれません。

外国人、特に欧米人が求めるのはコミット(約束)、成果です。日本人の「がんばる」には、一所懸命やるけれども成果は保証しないという意味があるように見えます。残業や休出をしてがんばってみるけれども、成果は二の次、という本音がうかがえます。この考え方の違いが、後で揉める原因になったりします。日本でも成果主義ということが言われ始めて久しいのですが、本当に成果主義になっているのか、ということは少し疑問を感じます。

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価値のある仕事をするにはどうすればよいか

価値のある仕事をするにはどうすればよいか

私も外国人の同僚と話をしてしていると、以下のような質問をよく受けます。

  • 日本人はみんな遅くまで残って、一体何をしているのか?
  • 休日や夜中にメールを送ってくるが、何を考えているのか?

これらの質問の裏には、本当に価値のある仕事をしているのか、という疑問があると思って間違いないでしょう。また、外国人に対してそれらの質問に答えるのはとても難しい気がします。日本人の物の考え方や価値観に触れないといけないからです。

それでは、価値のある仕事をするためにはどうすればいいのでしょうか。まず、無駄な仕事はしないということが重要です。上司や同僚から仕事を頼まれた時、反射的に「はい、わかりました。がんばってみます。」と答えるのではなく、少し冷静になって「この仕事の価値は何か」ということを考えてみてはどうでしょうか。

価値があるのかどうかという判断は、その人の役割によります。前述の通り、セールスや製造、間接部門によって役割が異なっています。ただ、本当にこの仕事をすれば「売上が伸びるのか」「製造原価が下がるのか」「販管費が下がるのか」ということをそれぞれの立場で考えてみるということが大切だと思うのです。そして、価値がない仕事だとしたら、断る勇気を持つということが重要ではないでしょうか。これが自律したビジネスパーソンではないかと思うのです。仕事の価値については、また別の機会に考えてみたいと思います。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、外国人と日本人の仕事の成果についての考え方について話をしました。外国人は成果を出すことに集中する一方で、日本人は「がんばる」ことが得意です。

また価値のある仕事とは何か、価値のある仕事をするためにはどうすればいいかということも考えてみました。これらは自律したビジネスパーソンを目指すには必要な行動かもしれませんが、一方で日本全体の問題のような気もします。「わかってはいるけれども、一人ではどうしようもない」と思っている人も多いでしょう。なかなか難しい問題ですね。

今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。

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コメント

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