このブログでは、一貫して自律ということを言っています。今後は我々ビジネスパーソンにとって、ますます自律した働き方が求められてきます。今回は、自律した働き方とはどんなものなのかについて考えてみたいと思います。
会社任せの働き方
日本人の今の働き方は「会社任せ」と言ってもいいでしょう。朝9時から仕事が始まり、みんな集まって朝礼、ラジオ体操をやっている会社もあります。定時は夕方5時、仕事が終わらないと残業をして、下手をすると家に持ちかえって仕事をする。これが多くの日本のビジネスパーソンの実態ではないでしょうか。
9時になるとチャイムが鳴り、みんな一斉に仕事を始めます。12時になるとまたチャイムが鳴り、みんな一斉に昼食をとりに外出する。5時になるとまたまたチャイムが鳴りますが、この時だけは、動かずにだらだらと仕事をする。
チャイムとともに行動を始めたり、終わったりする。この行動は何となく、学校に似ていますね。学校では先生の言う通りに行動することを求められます。これはある意味正しいでしょう。まだ自分の考え方がしっかりしていない子供に対して、「ルール」を教えることによってある価値観を植え付ける。子供の頃はこれでいいのでしょうが、問題はビジネスパーソンになってもこの習慣が抜け切らないということでしょう。
成熟していない日本人
「会社任せの働き方」という言い方をしましたが、これは言い換えると我々ビジネスパーソンが「成熟していない」ということだろうと思います。子供の頃に経験した「先生の言うことを聞く」という習慣が会社でもそのまま継続されていて、「会社の言うことを聞く」という状態になっているような気がします。自分の考えを実践することができない、そもそも自分の考えを持っていないということが言えるかもしれません。
日本でもやっと「働き方改革」ということで政府を中心に動き始めましたが、各企業では「何をやったらいいのかよくわからない」というのが本音ではないでしょうか。
ただ以前にも書きましたが、「働き方改革」で重要なのは我々ビジネスパーソンがそれぞれの考え方を持って、自分のワークスタイルを見つけてゆくということだと思います。会社任せにするだけではなく、自分自身でどのような働き方が自分に合っているのか、を見つけてゆくのが大切だと思うのです。
日本人はルールを守るのが得意だけど・・・
よく、日本人は真面目だと言われます。私もその通りだと思います。勤勉で、言われたことはしっかりとやる。コツコツと仕事をするのがとても得意です。その理由の一つに、日本人はルールを守るのが得意だということが言えると思っています。
外国に比べれば犯罪は少ないし、モラルも高い。法律や会社・学校の規則、そして世の中の一般常識といったルールが広く浸透していて、多くの人はそれらのルールを守っています。これはとても素晴らしいことだと思います。世界に誇れることでしょう。
ただ、もう少し踏み込んで考えてみましょう。法律については、守るのは当たり前です。これは絶対です。一方で会社・学校の規則というのは絶対でしょうか?これだけ世の中の状況が変わってきていて、会社の在り方や方向性が問われている時代です。さらに、会社は利益を出し続けなければなりません。そうした時に、「これまではこういうルールだから、これからも変えない」というのが通用するでしょうか。
世の中の変化に適応してゆくことが重要
世界はどんどん変わっています。そのスピードは凄まじいものです。その変化に適応するために、ルールを守ることだけでなく、ルールを変えてゆくことが必要になってきます。これは明らかです。会社も変わらなければいけないし、我々個人も変わらなければいけない。
前述の通り政府主導で働き方改革が進められ、各企業もそれに追随しています。これは、我々ビジネスパーソンにとってはまたとないチャンスだと思います。つまり、会社がなかなか適応できないのであれば、我々がどんどん変わってゆけばいいのです。
つまりルールを守るだけでなく、ルールを変えてゆくのです。小さなことでもいいのです。これは今日からでもできることではないですか?ちょっと考えてみましょう。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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コメント
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