少し前になりますが、2020年2月4日にドコモとメルカリが業務提携を発表しました。今回はこのニュースについて考えてみたいと思います。
メルカリはOrigamiを買収したばかり
以前の記事でもお伝えした通り、メルカリは2020年1月23日にOrigamiを買収したばかりです。
そのため、ドコモとの業務提携には驚いた人も多かったと思います。私も一瞬耳を疑いました。なぜOrigamiを買収したばかりのメルカリは、すぐにドコモとの業務提携に踏み切ったのでしょうか。
しかし、メルカリはOrigamiを買収したとは言え弱者連合というのは否めません。そのため、メルカリはさらに市場でのプレゼンスを上げる必要がありました。そのため、市場で急速に存在感を増しているd払いのドコモと組みたかったというのは十分に理解できるところです。
皆さんもすでにお気づきかもしれませんが、スマホ決済で最近は携帯のキャリアが急速にシェアを伸ばしています。つまり、ドコモのd払い、ソフトバンクのPayPay、auのau Payです。当たり前の話ですが、スマホ決済はスマホが無いと話になりません。これらの携帯キャリアはスマホも販売していますので、この市場には入りやすいというアドバンテージがあります。
上記は、いつもお見せしているカオスマップです。青い点線で囲ったところが、携帯キャリア大手3社によるスマホ決済サービスです。
ドコモとメルカリの業務提携でユーザーのメリットは何か
この2社が業務提携をすることによって、我々ユーザーにとって何がメリットになるかということは興味深いところです。その観点で、今回の業務提携で何が変わるのかについて見てゆきます。
- メルカリユーザーは、取引額100円(税込)につきdポイントが1ポイントもらえる。
- メルカリユーザーは、たまったdポイントを1ポイント当たり1円としてメルカリでの取引に利用できる。
- スマホ決済サービスメルペイで決済した場合、dポイントが付与される。(2020年夏をめど)
- メルペイとd払いの電子マネー残高とポイント残高を連携させて、ユーザーが両アプリの画面から利用するサービスを選べるようになる。(2020年夏をめど)
それぞれ魅力的なサービスになりそうですね。やはり現在はスマホ決済が乱立している状態ですから、ポイントの共通化やどちらの決済も同じ条件で選択できるといったサービスは使い勝手がよくなると思います。
今後のスマホ決済はどうなるか
今回のドコモとメルカリの業務提携を受けて、今後のスマホ決済はどのようになってゆくのでしょうか。正直言ってどうなるのかは、全く見当がつきません。
カオスマップにある通り、現在ではスマホ決済戦国時代となっていて、多くのサービスが乱立しています。今のところ市場ではPayPayが一歩リードしていますが、今回の業務提携のような連合が進むと下克上もありえるわけです。
しかし一つ言えることは、いずれ強者が弱者を飲み込んでゆき、サービスの淘汰が進むことは確実です。これは、中国の例を見ても明らかです。おそらくこの1〜2年で、ある程度の見通しが付いてくると思っています。我々ユーザーとしては、今のところ動向を見定めながらどのスマホ決済サービスが抜け出してゆくかを見守るしかなさそうです。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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