50代のお金に関する不安

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50代のお金の増やし方 お金の管理

私も50代を迎えて、将来のお金について不安を感じるようになりました。これが、このブログを始めるきっかけの一つでした。今回は50代の人に向けて、どのような不安があるのか、それをどのように解消すればいいのかということを考えてみたいと思います。

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50代のお金の不安とは

50代のお金の不安

50歳を越えると、皆さんお金の不安が大きくなります。私もそうでした。60歳で会社の定年を迎えたとしても、年金がもらえるようになるのは65歳から。それまでどのように暮らしたらいいのか、65歳以降はどうなるのか、など考え始めるときりがないほど不安はつのります。

それでは、人はなぜ不安になるのでしょうか。それは、「見えない」ことが理由です。人は見えないものに対してはとても恐怖心を持ちます。新型コロナウイルスもそうです。得体の知れない新たなウイルスが世界中で蔓延し、パンデミックが起きています。原因もよくわからず、ワクチンも無く、ただただ手洗いをして人混みを避けるだけ。

感染者の数だけ見ればインフルエンザの方がはるかに多いのですが、インフルエンザの場合はワクチンもあるし薬も開発されているため、それほど不安を感じません。「見えている」からです。このように見えないものに対して人は不安を感じるものなのです。

50代の人がお金に関して持っている不安は、以下のようなことだろうと思います。

  1. 退職金がいくらもらえるのかわからない
  2. 年金がいくらもらえるのかわからない
  3. 年金だけで暮らしていけるのかわからない
  4. 会社を定年退職した後でどうやって働いたらいいかわからない

これらはいずれも「わからない」から不安になるのです。「見えない」ことが原因です。

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不安解消のためにお金を見える化しよう

お金の見える化をしよう

お金の不安を解消するために必要なことは、「お金の見える化」です。先ほどの不安に対する対処方法は以下の通りになります。

  1. 退職金がいくらもらえるのかわからない→会社の人事部に退職金の概算を確認する
  2. 年金がいくらもらえるのかわからない→年金機構のWebサイトで確認する、ねんきん定期便で確認する
  3. 年金だけで暮らしていけるのかわからない→もらえる年金額と日々の生活費を計算する
  4. 定年退職後どうやって働いたらいいかわからない→再雇用、転職、起業などについて情報収集する

いずれの対処方法も、「見える化」するということにほかなりません。私がよく引き合いに出す大江英樹さんは、その著書”50歳から始める「定活」”の中で以下のように述べています。

その不安の正体は「これぐらい貯めておけば老後は絶対安心」という具体的な金額がわからないことです。しかし、わからないことが不安の理由であるなら、わかるようにすれば良いのです。

出典:大江英樹 ”50歳から始める「定活」”

やはり大江さんが言うように、不安解消のためには「見える化」が必要だと、私も強く思います。

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退職金はいくらもらえるのか

退職金はいくらもらえるのか

それでは、先ほど述べた50代のお金の不安について一つづつ見てゆきましょう。まずは退職金についてです。

退職金はいくらもらえるのでしょうか。まずは以下の表をご覧ください。これは平成30年に厚生労働省がまとめた「退職給付(一時金・年金)の支給実態」とという調査結果です。この調査結果はあくまでも一般的な話ですが、ある程度の目安として参考になると思います。

調査年大卒の退職金金額高卒の退職金金額
平成15年2,499万円2,161万円
平成20年2,280万円1,970万円
平成25年1,941万円1,673万円
平成30年1,788万円1,396万円

この内容に関して、詳しくは以下の記事を参照してください。

ただし、もっと正確な数字を知りたい場合は、会社の人事部に問い合わせをするのが一番です。上の記事でも述べているように、会社によっては50歳を越えると「ライフプランセミナー 」というイベントがあります。その中で人事部の人が詳しく教えてくれるはずです。セミナーがない会社でも、人事部に問い合わせをすれば、概算金額は教えてもらえると思います。まずは、自分から行動を起こしてみましょう。

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年金はいくらもらえるのか

年金はいくらもらえるのか

年金に関する不安を持っている人は多いですね。年金額についても人それぞれですので、自分で調べるのが一番です。方法は3つあります。

  1. 年金機構のWebサイトで調べる
  2. ねんきん定期便で調べる
  3. 会社の人事部に確認する

1については、日本年金機構のWebサイトに入って確認する方法です。サイトのリンクを貼っておきます。
日本年金機構

2については、毎年誕生月に年金機構から送られてきます。以下のような内容になっていますので、何歳からいくらもらえるのかということがわかります。ただし年金額が毎年変わっていく可能性がありますので、毎年しっかりと確認するようにしてください。

ねんきん定期便サンプル
出典:日本年金機構Webサイト

3については、退職金の金額を確認するタイミングで人事部に教えてもらえばいいと思います。ライフプランセミナー がある会社はそこで人事部から教えてもらえますし、ない場合も人事部に委任状を出せば年金事務所に問い合わせてもらえます。

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年金だけで暮らしていけるのか

年金だけで暮らしていけるのか

年金だけで暮らしていけるのかどうかという不安、これは難しい問題です。しかし、以下の計算式である程度のめどはつけられると思います。

年金額+収入-生活費

まず年金額については、前の項目で述べた方法で確認すればある程度の概算がわかります。次に収入です。これは後で説明します。

続いて生活費です。これも人によって千差万別ですので、自分の生活費をしっかりと把握する必要があります。私のおすすめは、マネーフォワードMEなどの家計簿アプリを使うことです。マネーフォワードMEについては、以下の記事で詳しく説明していますので参照してみてください。

この記事で説明している通り、マネーフォワードMEを使えば以下のような家計簿、つまり毎月いくら使っているのかがわかります。

家計簿
我が家の家計簿

そして収入です。先ほど、「年金額+収入-生活費」という式をご紹介しました。少し違う見方をしてみましょう。もうお分かりですね。年金額と生活費がわかったら、収入がいくら必要なのかということがわかるはずです。つまり、定年後も働いていくら稼ぐ必要があるか、ということがわかるということです。

ここでまた大江英樹さんの著書から引用します。

”老後不安”をなくすにはどうすればいいか?それは”老後”をなくせばいいのです。
(中略)
つまり、「働いている限り老後はない」という考え方なのです。

出典:大江英樹 ”50歳から始める「定活」”

人生100年時代を迎えて、老後の期間を極力短くするというのが大江さんの考え方です。これには私も賛成です。年金額と生活費がわかったところで、毎月の収支がマイナスにならないようにいくら稼ぐ必要があるのか、ということを考えるようにしましょう。

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定年退職後どうやって働くか

定年退職後どうやって働くか

定年後どうやって働くか、これについては先ほど再雇用、転職、起業という3つの選択肢を示しました。

再雇用については今後また詳しく考えてみたいと思いますが、今では多くの企業が定年後再雇用を制度として導入しています。詳しくは人事部などに聞いていただくのが一番いいと思います。ただ定年後再雇用の注意点としては、以下のようなものがあります。

  1. 年下の上司の下で働くことになる
  2. 定型業務が多くなる
  3. 給与が大幅に削減される
  4. 1年契約となるケースが多い

1については、精神的にかなり辛いケースも出てくると思います。最悪なのは、過去自分の部下だった人が上司になるケースです。

2については、特に現役時代に管理者だった人は苦労すると思います。これまで自分でExcelやPowerPointを作ったことがない人も多いでしょう。でも再雇用後はこのような仕事が多くなります。

3については、最悪現役時代の50%程度になることも覚悟しておく必要があるでしょう。

4については、長期雇用の保証がないということです。多くの会社では、再雇用は契約社員になるケースが多く、1年ごとに契約更新をすることになります。給与も毎年下がってゆくことも想定しておく必要があるでしょう。

転職については、正直60歳を超えての転職活動は極めて厳しいと思います。定年退職後に転職するというのは、給与の面ではかなりの譲歩を迫られます。起業については、リスクもありますがチャンスもあると思います。さて、皆さんはどれを選択しますか?

定年後の再雇用、転職、起業については、以下の記事で詳しく書いていますので参照してみてください。

今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。

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コメント

  1. りりー より:

    初めまして。リリーと申します。
    ランキングから来ました。
    お金のことって気になりますね。
    これからの老後が不安ですよね。
    副業が出来るといいですね。
    参考になります。
    ありがとうございました。

    • ihit ihit より:

      リリーさん
      コメントいただき、どうもありがとうございます。50代になるとお金の不安が
      尽きません。このブログでも色々と考えてみたいと思っています。
      今後ともどうぞよろしくお願いします。

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