これまで私は、過去2回にわたりファイナンシャルプランナー(FP)に相談してきました。私は自分自身の将来のお金について常に考えていますが、ビジネスパーソンとしての悩みは何歳まで働く必要があるのかという疑問です。今回この点についてFP相談に行ってきましたので、その内容を報告したいと思います。
これまでのFP相談に関する記事は以下を参照してください。
今回のFP相談内容 何歳まで働き続ける必要があるのか?
それではまず、これまで2回の相談内容を振り返ってみましょう。1回目の相談の目的は、お金に関する不安ということで以下の2つでした。
- 将来のマネープラン
- マネープランを実現するための資金運用計画
その中で必要な資金計画や利回りなどの説明を受け、投資などに向けた的確なアドバイスをもらいました。また将来のマネープランで必要になる費用、介護や家のリフォーム、車の買い替えなどについてもアドバイスがありました。最後は介護保険商品の説明を受けて相談を終えています。お金の不安を解消できました。
2回目の相談目的は以下の2つです。これも私の将来のお金に関する不安についてです。
- 定年後に必要な収入
- 住宅ローンの繰上げ返済
1については、定年後を見据えて一体いくら稼ぐ必要があるのかということを相談しました。その結果、リアルに足りなくなるお金を計算して、生活費のダウンサイジングについてアドバイスをもらいました。
2については、現在も残っている住宅ローンを繰上げ返済すべきかどうかを確認しました。残債をそのまま繰上げ返済するのではなく、住宅ローンの金利を上回る運用ができれば返済のための費用をそのまま確保できるというアドバイスをもらいました。
そして今回は、以下の2つのポイントについて相談することにしました。
- 何歳まで働く必要があるのか
- 住宅ローンは繰上げ返済すべきか
1については、前回の相談と重複するような内容も含まれています。2021年春からは、各企業に対して「70歳まで働ける環境を提供する努力義務」が求められます。我々ビジネスパーソンの立場からは、何歳まで働かないといけないのか、というのはとても気になるところです。
前回の相談時から状況が変わったということもあり、今回新たに何歳まで働かないといけないのかということをマネープランを作成しながら検討することにしました。
2については、前回の相談と全く同じ内容です。前回の相談を終わったところでは、FPの方のアドバイスの通り、「住宅ローンの金利を上回る運用ができれば返済のための費用をそのまま確保できる」という考え方も正しいと思っていました。
一方で今後いつまで働き続けるのかということを考えた場合、1の相談内容と関連して状況が変化している中で、一体住宅ローンはどうするのがいいのかということをもう一度考えたかったというのが理由です。
今回相談したFP
それでは、私が抱えている将来のお金に関する不安を相談した今回のFPについて少し触れておきます。
今回は、生命保険会社のFPに無料相談をしました。生命保険会社かつ無料ということで、正直、相談が終わった後に面倒な話があるのではないかと思っていたことも事実です。しかし、それは杞憂でした。とても気さくなFPの方で、保険に勧誘する話は一切ありませんでした。そのため、安心して相談することができました。
また、前回2019年の相談時と大きく違っているのは、コロナの感染防止対策が必要だということです。前の2回はいずれも土日の休みの日に、FPの事務所を訪問して相談をしていました。今回もそのパターンを選択することも可能でしたが、Zoomによるオンライン相談ができるということも魅力的でした。今の時代、やはりオンライン相談ができるというのは安心ですね。
何歳まで働く必要があるのか
それでは実際に相談した内容に入ってゆきます。相談の流れはどのFPもほぼ同じです。前の2回と同じように、まずは現状の把握から入ります。重要なのはこちらの資産や家計の状況を理解してもらうことです。このブログでも常々言っていますが、お金の見える化を普段から行っておくことが必要になります。
私はマネーフォワードMEというツールで資産や家計の管理をしていますので、スマホでマネーフォワードMEを確認しながら今の状況をFPの方に説明することになります。
現在の資産や家計の状態を理解した上で、FPの方からいくつか質問を受けます。「私自身がいつまで働きたいのか」、「将来のイベントで大きな出費を考えているか」などです。これらについて、私自身の考えを説明しながら、相談が進んでいきます。
そして何歳まで働く必要があるのかを考えるために、将来のマネープランを作成することになります。今回は、定年退職後の60歳から90歳までのマネープランを作成してもらいました。マネープランのパターンは2つです。60歳で仕事を辞める場合と、65歳まで働く場合の2つです。
先ほど述べた通り、企業側には70歳まで働き続けられるような環境整備が求められてきますが、私自身はこれまでシャカリキに働いてきたため、60歳以降はちょっとゆる〜く働きたいという希望もあって、上のような2つのパターンでマネープランを作ってもらうことにしました。
ウサギのローン カメのローン 最高の住宅ローンを選ぶ方法住宅ローンは繰上げ返済すべきか
もう一つの相談項目、住宅ローンは繰上げ返済すべきかという問題です。実は前回のブログで、「住宅ローンの金利交渉方法」という記事を書きました。
この記事の中で、「あることがきっかけで住宅ローン金利を調べてみると、自分が借りている金利がかなり高いということが分かった」と書いています。実は、このきっかけというのが、今回のFPへの相談だったのです。
どういうことかと言うと、FPの方との相談の中で今の住宅ローンの金利の話になりました。私が現在借りている金利が1.275%だと言う話をしたところ、「それは高いですね」と言われたのです。そのFPの人は、今の住宅ローンの相場の話をしてくれました。これがきっかけで、私自身の住宅ローン金利の高いことに気づいて、世の中のことを調べることになったのです。
さらにこのFPの方は、「銀行と交渉した方がいいですよ」ともアドバイスをしてくれました。その時まで、銀行と交渉するなんて考えてもいなかった私は、まさに目から鱗が取れたという状態でした。どのように交渉したか、どのくらい金利が安くなったかということは上の記事に詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。
今回の相談の中での私自身の結論は、「当面このまま返済を続ける」ということです。理由は以下の2つです。
- マネープランを作成した結果、無理をして繰上げ返済しなくてもいいことがわかった
- 住宅ローン金利を下げることができた
1については、この後マネープランを作成した結果で触れます。
2については、これまでお話しした通り、このFPのアドバイスを受けて銀行と交渉した結果、住宅ローソン金利を下げることに成功したため、しばらくは返済を続けることにしました。また、FPとの話の中で出てきたことで印象に残っているのは、「繰上げ返済したお金は戻ってこない」ということです。
考えてみれば当然の話です。ローンを払い続けた場合、返済し終える前に私が死亡する可能性もあります。その場合は、保険が残債をカバーしてくれるので、遺された家族はローンの心配をする必要はありません。一方で、繰上げ返済をしてしまうと、残債は無くなりますが資産もそれだけ減ってしまいます。
住宅ローンを払い続けても、ローンの金利を上回るような投資などができていれば問題無いだろう、というのが今回の私の結論です。
マネープランの作成
さて、いつまで働くか、住宅ローンを繰上げ返済すべきかという2点については一定の方向性が出せました。順序が逆になりますが、ここで、私の2つの疑問に対する答えを導いたマネープランについて触れておきたいと思います。
マネープランのスタートは60歳、終わりは90歳です。何歳まで生きるかは神のみぞ知るですが、一般的に人生100年時代ということで90歳までとしています。そして前述の通り、60歳で仕事を辞めるパターンと、65歳で仕事を辞めるパターンの2種類のマネープランを作ってもらうことにしました。
現在の資産状況と家計の状況を加味して、90歳までのお金の出入りを計算します。急な出費などもありますので、それらをイベント費として計上します。また、住宅ローンについては、しばらく返済を続けることで計算しました。
60歳、65歳のいずれのパターンにしても、仕事を辞めた後は年金暮らしとなります。そして足りない分を稼がないといういけないということになります。我が家は出費が多めなので、費用のダウンサイジングも考えないといけません。
それらを全て盛り込んでマネープランは出来上がりました。その結果、いつまで働くべきか、住宅ローンは繰上げ返済しなくてもいいかということが見えてきました。やはり数値化をすることは重要です。
まとめ
さて、今回のFP相談では、いつまで働く必要があるかという点を中心に話をしてきました。マネープランを作成した結果、2つの疑問に対する答えがわかってきました。その意味でも有意義な相談だったと思います。
FP相談、しかも生命保険会社のFPへの相談と聞くと、なんとなく胡散臭いものに思ってしまいがちですが、今回の場合はあまり心配はいりませんでした。さらに色々と親身になって一緒に考えてもらい、自分の中での頭の整理ができました。
FPの相談をするかどうか迷っている人には、ぜひ積極的に相談することをおすすめします。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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