銀行振込は面倒ですね。特に自分の銀行から他行への振込は手数料がかかってしまいます。しかし、少しだけ手間をかけるとこの振込手数料をタダにすることができます。今回は、私が実践している銀行振込手数料無料化プロセスを説明します。
どうやって振込手数料を無料にするか
まず結論からお伝えします。楽天銀行と楽天証券の口座をうまく活用して、ひと手間かけると銀行振込手数料が無料になります。
条件は以下の2つです。
- 楽天銀行の口座を持っていること
- 楽天証券の口座を持っていて、マネーブリッジを申し込んでいること
また、楽天銀行と楽天証券の口座を使って次の3つのステップで振込手続きをすると、振込手数料が無料になります。
- 自分のメインバンクから楽天証券の口座に入金する
- 翌日、楽天銀行から振込先へ振り込む
条件があること、手間がかかることなどデメリットもありますが、これで手数料を無料にできるので、私はいつもこのプロセスを実践しています。それでは、これから詳しく見てゆきましょう。
楽天銀行と楽天証券の口座を作る
まず最初にやることは、楽天銀行と楽天証券に口座を作ることです。それぞれオンライン口座ですので、とても簡単に口座の申し込みができます。金融機関のため、紙の書類提出も求められますが、他の銀行や証券に比べると簡略化されているように思います。
口座申込み方法の詳細については、ここでは触れません。それぞれのWebサイトをご確認ください。
楽天銀行と楽天証券の間でマネーブリッジを申し込む
楽天銀行と楽天証券に口座が開設できたら、今度はマネーブリッジを申し込みます。マネーブリッジとは、楽天銀行と楽天証券の口座を連携させてお金のやり取りをスムーズにするサービスです。マネーブリッジを使うと以下のメリットがあります。
- マネーブリッジ申し込み後、1ヶ月間優遇金利が適用される
- 自動入出金(スイープ)サービスが利用できる
1の優遇金利については、通常の楽天銀行普通預金金利が0.02%に対して0.1%の優遇金利が適用されます。ただし、前述の通り1ヶ月間のみです。楽天銀行の場合は、毎月優遇金利が適用されるかどうかのチェックが入ります。優遇金利適用には色々な条件がありますので、それはまた別途説明したいと思います。
2の自動入出金(スイープ)サービスは、楽天証券口座で株式を購入する際などに不足金額が発生した場合は、自動的に楽天銀行の口座から入金するという便利な機能です。通常は銀行口座から証券口座に必要な金額を予め入金しておく必要がありますが、このスイープサービスを利用すればその必要はありません。
また、毎日夜に楽天証券の口座の現金残高が自動的に楽天銀行の口座に移動されます。通常、証券会社の現金残高口座には金利がつきませんが、楽天銀行の口座に移動することにより普通預金の金利が適用されるのです。これも利用者にとっては嬉しい機能です。当然、自動入出金の手数料は無料です。
ということで、楽天銀行と楽天証券に口座を持っているのであれば、このマネーブリッジを申し込まない手はありません。ぜひ申し込んでください。
楽天銀行と楽天証券に口座を作り、マネーブリッジを申し込んだら、これで準備完了です。それでは、次に銀行振込のプロセスを説明してゆきます。
振込手数料を無料にする銀行振込方法
まず自分のメインバンクから楽天銀行の口座に入金します。今回、わかりやすくするために例を使って説明します。私がメインバンクである三井住友銀行から、他の人の他行口座に3万円を振り込むという設定にします。通常、三井住友銀行の口座から他行に振込をする場合は、ネットで手続きしても440円(2020年5月現在)かかります。これが、ひと手間かけると無料になります。
ちなみにご参考で、主な銀行から他行あてのオンライン振込手数料の一覧(2020年5月現在)をまとめておきます。
- みずほ銀行:440円
- 三菱UFJ銀行:330円
- りそな銀行:220円
- ジャパンネット銀行:275円
さて、本題に戻ります。まず最初に行うことは、自分のメインバンクから楽天証券の口座に3万円振込みをすることです。この時、楽天証券のリアルタイム入金機能を使います。
楽天証券のサイトにログインして、リアルタイム入金を選択してください。そうすると、上記のような画面が出ます。ご覧のように、3大メガバンクやゆうちょ銀行など主な銀行でリアルタイム入金が可能です。私の場合は三井住友銀行から入金しますので、三井住友銀行のアイコンをクリックして手続きに進みます。
上記のような画面に推移したら、振込入金額に3万円を入力して手続きを進めます。これが終わると、三井住友銀行の口座から、リアルタイムで楽天証券の口座に入金が完了します。この際、自分が出金するメインバンクと楽天証券の口座が同一の名義でないといけませんのでご注意ください。
昼間のうちにこの手続きをしておけば、あとは夜間(通常は毎日22時)にマネーブリッジのスイープサービスによって、自動的に楽天証券の口座から楽天銀行の口座に3万円が移動するという仕組みです。これは自動で行われますので、特に何もする必要はありません。
そして翌日、今度は楽天銀行のサイトにログインして、他行の振込先に3万円の出金処理を行います。これで全ての手続きが完了し、振込手数料無料で自分のメインバンク口座から他行の口座への振込ができます。
楽天銀行を使った銀行振込手数料を無料にする方法 メリット・デメリットのまとめ
最後に、この方法のメリットとデメリットをまとめておきます。当然私の方法が万能ではありませんので、メリット・デメリットを理解していただいた上でご利用ください。
メリット
- 手数料が無料になる
- 全てネットで手続きできる
1については、この記事の本題ですので当然の話です。前述の通り他行あての振込は多くの銀行で基本的に振込手数料がかかります。私の例の場合は、440円を節約することができました。
2については、銀行の窓口やATMに行く必要がありません。特に新型コロナウイルス対策で外出自粛が要請されている今は、全てネットで完結しますのでとても便利な方法だと思います。
デメリット
- リアルタイム振込ができない(翌日の振込となる)
- ひと手間余計にかかる
- 1ヶ月3回までの振込回数制限がある
1については、私の提示したプロセスで行うと必ず翌日の振込となってしまいます。そのため、時間に余裕を持った対応が必要になりますのでご注意ください。最近では、多くのネットバンキングで即時振込ができるようになっていますので、この点はデメリットと言えるでしょう。
2については、すでにご説明した通り一旦、メインバンク口座から楽天証券の口座に移し替える必要があります。このひと手間が面倒という人は、敬遠してしまうかもしれません。ただ私の場合はもう慣れていますので、この一連のプロセスが普通だと思って対応しています。その手間よりも(払うのが馬鹿らしい)振込手数料をセーブすることを優先させています。
3については、楽天銀行の制約です。楽天銀行の場合は、給与や年金の振込先に指定しておけば毎月3回まで、他行への振込手数料が無料になるサービスがあります。月に3回までというのは確かに制約かもしれませんが、私の場合、これまで3回を超えて振込をしたことがありませんので十分事足りています。
今日はこれくらいにしておきましょう。ではまた。
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